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医療・メンタル

~臨時医療サービスルームとしてのご提案~
現在、災害時に受け入れが求められる病院や、介護サービスを提供する施設の空き状況はほとんどなく、突発的に集中する被災時の受け入れに対して、治療室やスタッフともに不足する事態が予想されています。ライフラインの被害状況によっては負傷者や要援護者が地域に点在します。医療サービスは、被災者のストレスを緩和するために体制を整えておく必要があります。
現状では体育館の通路などで診察を行う場合もあります。
そこで、完成後も持ち運びが可能な(4人で持ち上がります)オクタゴンを使用場面に合わせて2つご紹介します。

①    発災直後(集中時)の使用方法
準備
病院などの医療施設の玄関前に仮受入れ所としてオクタゴンを数棟設置します。
活用
重体、軽症などを判断し、病院内への搬送、その場での応急処置、処置待機などを決定します。
一度に大人数を受け入れることによる混乱を少しでも防ぎます。

②    医療現場が落ち着いたときの使用方法
準備
施設建物脇、体育館脇にオクタゴンを数棟設置します。
活用
診察室が確保できない、または足りない場合に仮設診察所として活用します。オクタゴンは6畳の広さがありますから、カーテンで仕切りを設けて複数を診察することができます。プライバシーの確保はもちろん、冷たい風や雨を防ぐことで落ち着いた診察が可能です。
~メンタルケア・カウンセリングルームとしてのご提案~
避難所でのメンタルケアが重要であることは認識されていますが、実情は仕切りでプライバシーを確保する程度に留まっています。「泣ける場所」の準備が被災時には求められています。

メンタルケアの基本は話を聞いてあげることです。そのための話しやすい環境づくりが大切です。音をさえぎり個室であり、外部の目を気にすることなく思いきり話すことができる空間をオクタゴンは提供できます。

発災後からパニックと極度のストレスを抱え、不安とともに生活している被災者の方のメンタルケアはその後の自立的な回復に不可欠です。

専門家によると、災害発生から7日以降になると、自分の災難を思い出すことにより、恐怖や絶望感を感じ、衝動的に自殺する人も出ると言います。
ここでは、カウンセリングとコミュニティづくりの視点から提案いたします。

①    カウンセリングルームとしての使用方法
準備
広い室内、または建物脇にオクタゴンを数棟設置します。
気軽に相談してもらえるよう、オクタゴンの中に机や椅子を設置したり、落ち着いた空間になるように掲示物などを工夫します。
活用
天井がドーム型のオクタゴンは開放感があります。そして完全な個室で音を遮ります。メンタルケアをゆっくりと行うことで、被災の苦しさから回復させてあげましょう。 

②    ストレッチルーム~コミュニティづくり空間~としての使用方法
準備
体育館脇などに設置済みのオクタゴンを使用します。
活用
座ってばかりの被災者は、長期にわたる避難生活によって、身体を動かすことが億劫になり、社会生活に戻るころには不自由な生活になる場合があります。そこでオクタゴンの中で体操をしたりストレッチをする空間として開放します。3人程度であれば十分身体をのばせます。避難生活のコミュニケーションの形成もできます。仮設住宅退去後の生活を取り戻してあげるアイテムとして最後まで使用いただけます。


ここでは関連する情報をご紹介します。

●日本精神衛生学会のMCRT~MENTAL CRISIS RESPONSE TEAM(大災害時における被災者へのメンタルヘルス対応チーム)~
日本精神衛生学会

日本精神衛生学会「MCRT研修会」」にて、災害緊急時における避難所はどうあるべきか~メンタルヘルスの視点から~にオクタゴンの実物を展示しました。詳しくはこちら


●兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプロジェクトのメンタルヘルスサイト
  情報館


災害時地域精神保健医療活動ガイドライン

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